宇宙とボインの狭間にて
ドリトスが宇宙に向けてCMを発信(スラッシュドット・ジャパンより)
米フリトリー社のお菓子「ドリトス」のCM映像が宇宙に向けて発信されたそうだ。一般消費者から公募した「CMコンテスト」の優勝作品だというこの映像は地球から42光年離れた大熊座の中の太陽系に向けられ発信されるというから、制作者にとっては願ってもないプレゼントに違いない。光の速度で42年。どのような方法で発信されるのかは解らないが、どんなに頑張ってみても返信電波を受け取る日は子の代、孫の代ということになろうか。ロマンと言えばロマンではあるが。
この記事を読んでいてフト思い出したことがある。私が小学生の頃だったかアメリカのパイオニア計画の10号機、パイオニア10号が宇宙の生命体に向けて旅立った計画だ。ご存知の方も多いと思うが、その中でも特に印象的だったのが男女の裸体を描いた金属板を機内に載せていたことだろう。確か教科書にも掲載されていたその画像は宇宙に存在する他の生命体に向けまずは地球人の形格好を伝えるためのものだった。授業中にも関わらず私の視線は一点に釘付けだったことは容易に想像できよう。俗に言うノーカット完全保存版のスペシャル画像をこともあろうに授業中、先生公認の元に鑑賞できる歓びが果てしない大宇宙への偉大なる夢を脆くも打ち砕いた瞬間だった。金属板に描かれた男女二人が発するアメリカンビッグサイズの各パーツにいとも簡単に宇宙へロケットを飛ばす富める国の力を実感したわけではあるが、いかんせん思春期まっただ中、宇宙の果てより目の前のボインの方が最優先事項と成り得たわけである。
あれから30有余年の2005年、パイオニア10号は太陽から89.7天文単位という訳の解らない距離にあると推測されていたが、2003年の信号を最後に受信は途絶え、2006年に信号送信確認は打ち切られた。人類の夢を乗せ、人一人をオッサンにしてしまうくらいの時間の中で宇宙空間を飛行し続けたパイオニア10号。その計画の成果についての詳細は分からないが、もしかしたら永遠の宇宙の果てで別の生命体に捕獲され、機内にあった裸体の描かれた金属板を手にとった宇宙人が股間を膨らませているかもしれない。そのような姿を想像できる域にあること事体、人類にとってすでに宇宙は夢ではなくなっていると言えるだろう。
ドリトスのCMのように、宇宙へ向けて電波で画像や動画を簡単に発信できる世の中になって、パイオニア10号がとった方法に比べるまでもなく随分と時間も距離も短縮された。インターネット他の技術の更なる発達によりコミュニケーションに対してどこまでも貪欲な人類が求める先はもはや宇宙にしか残されていない時がやってくるだろう。インターネットに対してアウターネットと呼んでいいものかどうかは分からないが、戦争や環境、人種、諸々の問題を解決しておかないと宇宙人からスパム扱いされ着信拒否ということにもなりかねない。また低俗な地球からだよ、と。
人類が宇宙を見つめる視線の先にはいつだって宇宙人よりも前に我々自身の姿があるものだ。
米フリトリー社のお菓子「ドリトス」のCM映像が宇宙に向けて発信されたそうだ。一般消費者から公募した「CMコンテスト」の優勝作品だというこの映像は地球から42光年離れた大熊座の中の太陽系に向けられ発信されるというから、制作者にとっては願ってもないプレゼントに違いない。光の速度で42年。どのような方法で発信されるのかは解らないが、どんなに頑張ってみても返信電波を受け取る日は子の代、孫の代ということになろうか。ロマンと言えばロマンではあるが。
この記事を読んでいてフト思い出したことがある。私が小学生の頃だったかアメリカのパイオニア計画の10号機、パイオニア10号が宇宙の生命体に向けて旅立った計画だ。ご存知の方も多いと思うが、その中でも特に印象的だったのが男女の裸体を描いた金属板を機内に載せていたことだろう。確か教科書にも掲載されていたその画像は宇宙に存在する他の生命体に向けまずは地球人の形格好を伝えるためのものだった。授業中にも関わらず私の視線は一点に釘付けだったことは容易に想像できよう。俗に言うノーカット完全保存版のスペシャル画像をこともあろうに授業中、先生公認の元に鑑賞できる歓びが果てしない大宇宙への偉大なる夢を脆くも打ち砕いた瞬間だった。金属板に描かれた男女二人が発するアメリカンビッグサイズの各パーツにいとも簡単に宇宙へロケットを飛ばす富める国の力を実感したわけではあるが、いかんせん思春期まっただ中、宇宙の果てより目の前のボインの方が最優先事項と成り得たわけである。
あれから30有余年の2005年、パイオニア10号は太陽から89.7天文単位という訳の解らない距離にあると推測されていたが、2003年の信号を最後に受信は途絶え、2006年に信号送信確認は打ち切られた。人類の夢を乗せ、人一人をオッサンにしてしまうくらいの時間の中で宇宙空間を飛行し続けたパイオニア10号。その計画の成果についての詳細は分からないが、もしかしたら永遠の宇宙の果てで別の生命体に捕獲され、機内にあった裸体の描かれた金属板を手にとった宇宙人が股間を膨らませているかもしれない。そのような姿を想像できる域にあること事体、人類にとってすでに宇宙は夢ではなくなっていると言えるだろう。
ドリトスのCMのように、宇宙へ向けて電波で画像や動画を簡単に発信できる世の中になって、パイオニア10号がとった方法に比べるまでもなく随分と時間も距離も短縮された。インターネット他の技術の更なる発達によりコミュニケーションに対してどこまでも貪欲な人類が求める先はもはや宇宙にしか残されていない時がやってくるだろう。インターネットに対してアウターネットと呼んでいいものかどうかは分からないが、戦争や環境、人種、諸々の問題を解決しておかないと宇宙人からスパム扱いされ着信拒否ということにもなりかねない。また低俗な地球からだよ、と。
人類が宇宙を見つめる視線の先にはいつだって宇宙人よりも前に我々自身の姿があるものだ。





コメントを書く