喫煙パンダ

喫煙パンダ

パンダ印のかわいいタバコが登場INTER newsより)


ネタが無いわけではない。パンダが特に好きなわけでもない。タバコが好きなんだ。

愛煙家は社会の隅に追いやられ、タバコの値段も留まることを知らず、肩身の狭い思いをされてる方は多いと思う。家ではクサいとベランダに放り出され、職場では煙でもうもうとした喫煙室に閉じこめられ、食事に出掛ければ我慢だ。

禁煙を試みたことも数知れないが、健康や環境のため我身にストレスを溜めるのもイノベーションのジレンマというにはあまりに低次元のもどかしさに耐えきれず、すべて中途半端に終わった。

タバコを吸っている姿がカッコよかった時代、映画にドラマ、舞台の登場人物、加えてジミーペイジのくわえタバコと今のご時世では信じられないようなシーンがなつかしい。

ここで今回、中国で販売されている「パンダ印のタバコ」の登場だ。

なんてことはない話ではあるが、どことなく愛煙家にとっては楽しい話ではないか。パッケージにパンダのラベルをあしらっただけのもので、味は通常のものと変わりはしないという。そして中国ではこのタバコを吸っている女性が増えているらしい。まさにイメージ戦略。パンダがタバコの持つマイナスイメージをやんわりとそのキュートで愛苦しいキャラクターで覆ってくれる。

禁煙ブームの予兆を見せる中国において目くじら立ててまくし立てる嫌煙家がどのような反応を示しているのかを知りたいところだが、ニュースになっていないところを見ると、とりあえずは静観しているのだろう。何せパンダだ。中国代表。愛国心。北京オリンピック。総合優勝。祝賀会。アルコール。タバコ。パンダ印。

食品問題に製品模倣、ウソミッキーにニセドラえもんとネタに事欠かない中国ではあるが、背景にある悠久の歴史が育んだ大らかな国民性を頭ごなしに否定する気はない。今回の「パンダ印のタバコ」の発売も時流に逆らった退行と言えるかもしれないけれど、なぜかほのぼのとした印象を与えてくれる。

果たしてこれもまた、中国に騙されているのだろうか。



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