究極のアンビエント・ミュージック
温度・湿度や人の動きに反応する「植物の音楽」(WIRED VISIONより)
植物が音楽を奏でる。まさに夢のようなシステムが開発された。その名も『Three Pieces』。植物周辺の環境の変化をセンサーにより電気信号に変え、12個のチャイムと中国の楽器「楊琴」を演奏させるというシステムだ。
実際、植物そのものが演奏するわけではなく、熱を発する動物や気温、湿度などを赤外線センサーが検知し自動演奏させるものではあるけれど、まあ良しとしよう。現在、このシステムが設置されている場所が植物園の温室の中ということもあり、その環境を支配しているのは植物ばかりだ。植物が環境を変化させ、音楽を奏でているということに間違いはない。
ネタ元に掲載されている動画を見てもらえばお分かりだと思うが、なんとも心地よいサウンドだ。波の音や木々のざわめき、小川のせせらぎ等に似た「1/fのゆらぎ」と言われる一定の法則を持たないノイズのように自然に耳に馴染んでくる。きらびやかなチャイム音に乾いた音色の楊琴。どこかオリエンタルなムードが漂うのは楽器によるものだから仕方がないけれど、花が奏でる交響曲、草が演じるジャズ・ボサノバ、木々が怒れるパンクサウンドだって夢ではない。このシステムに様々な楽器を取り付けることによって音楽のバリエーションはきっと無限のものになるだろう。
環境問題が深刻に取沙汰されるようになった昨今、大地に耳を傾け、草木の歌を聴けるようになったことは、自分自身を癒すばかりではなく、自然に目を向け、世界を感じるための躍進と言えるかもしれない。しかし自然の本当の歌声というものは耳に届くものではなく、体で感じるものでなければならない。
Three Piecesを設置すれば草花は歌を歌うことができるかもしれない。しかし世界中のあらゆる植物に歌を歌わせようと思えば、すべてが私たち一人一人の手に委ねられていることを決して忘れてはいけない。

chidorii/エコバッグ スイカ&メロン







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