暴走する偽パンダ
中国“パンダ”をイタリアが上陸阻止!(livedoorより)
パンダと言っても車の話である。中国の自動車メーカー・長城汽車の「ペリー」がイタリアの自動車メーカー・フィアットの「パンダ」にそのエクステリアデザインがそっくりだという。もちろん世界の自動車メーカーからしてもイタリアのフィアット社は長い伝統に支えられており、今回の真似をされた2代目パンダもデビューをして5年が経つ。
画像を見ていただければ一目瞭然であるが、もろパクリである。パンダに比べてペリーの方はそのフロントフェイスが若干今の日本の日産車の顔をしている(これもパクリ?)だけでAピラーからリアエンドにかけてのルーフの曲線といいサイドウインドウの形状といい、もはや真似していませんとは言えない。逆に考えるとイタリアの熊を白黒に塗り分けて中国に輸出するようなもので、顔つきを変えて堂々と販売をする中国の自動車メーカーには明確な悪意すら感じられるではないか。車に興味のない方がこのフィアット・パンダを見ても現在の日本を席巻するワゴンRのような軽自動車の印象しか持たないだろうが、実際に見たパンダのデザインはどこにでもあるものではない、細部に渡って計算されつくした伝統に準じた美しさがあるのは言うまでもない。
これに対してイタリア・トリノの裁判所はフィアット製パンダの意匠権を侵害しているとして輸入禁止の命令を下したというが、もっともな話である。中国自動車メーカーによる意匠権侵害問題はこのパンダに始まったわけではないが、イタリアにとどまらず欧州の各自動車メーカーは随時パクリとされる中国車の締め出しに乗り出すのは時間の問題だろう。
私たちにしてみれば中国のパクリ問題はネット上で記事なり画像なりを目にするたびに楽しんでいることは否定できない。しかし企業としては死活問題である。ただでさえ原油価格が高騰し、自動車の販売台数が伸び悩んでいる現状を鑑みても、模造製品に手を出すことは消費者である私たちにも責任がないとは言いきれない。価格が安いからといってそのような製品を容認することは各自動車メーカーの不利益が回り回って結局は自分の身を犠牲にすることになるということを忘れてはいけない。
何はともあれ、すべてのパクリ問題に白黒つけなければならない時が来たようだ。





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