吉野家では特盛を喰らえ
図書館で借りた、「スタバではグランデを買え」をようやく読み終えた。
ようやく読み終えたというくらいだから、特筆すべき面白さではなかったと言うことだ。しかし経済や流通の基礎の基礎は学べる。数ある分厚い経済書からすれば絵本のような分かりやすい存在だと思う。私のような経済に関して頭の中が白紙状態の人にとって、メインタイトルのスタバを筆頭に身近な企業の製品を例に専門用語を極力排除した語り口が好印象な一冊。
経済というお金の流れのシステムというものは生き物である、とはよく言われるが本書ではその意味を具体的な例を用いて細かく説明がなされている。たった1本のペットボトルのお茶を買うにしても売り手と買い手の間に様々なコストが発生する。それは冷やしたり暖めたりしているといった物理的なものであったり、値段が高いから安心で安いから不安だといった、時に心理的なものであったりと多種多様に渡る。
スタバでグランデサイズを飲んだことはないが、この本を読んだ後に出向くスタバで果たしてわたしはグランデをオーダーするのかどうかは定かではない。ただ簡単に言えばグランデをオーダーする方が、ショートやトールをオーダーした時よりスタバ側にもわたし側にも利益が生じるということだけだ。まあ高い金を払って買うのだから目に見える利益ではない。明らかに財布の中身は減る。本書の最重要ポイントは価値をどこに設定するかということに尽きるのではないだろうか。要は経済の流れというものは個々人の価値観の流れと言っていいのかもしれない。
吉野家で特盛を腹一杯食べた後のまさにあの満足感。そういうことだと思う。







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