おーい、珈琲。

おーい、珈琲。

闘う前に飲む!——マカ&ガラナ配合缶コーヒー「POWER COFFEE」ITmediaより)


缶コーヒーはほぼ毎日飲んでいる。仕事に煮詰まった時や、気分転換したい時などにビジネスマンが飲むというシーンには憧れるけれど、煮詰まるような仕事などしてないし、気分転換するほど集中もしてない。ましてやビジネスマンでもない。コーヒーを飲むという行為に対してこれといった意味付けなどしてないところをみると、どうやら単に好きだからということか。

自宅で自身で淹れるコーヒーが一番美味しいと思っている私は、缶コーヒーは缶コーヒーと割り切っている。まったく別のモノであると。一時期、各メーカーが競って缶コーヒーをレギュラーコーヒーの味に近づけようと努力していた時期もあったが、残念なことに夢と終わった。

それならばと缶コーヒーならではの味を出そうと路線を変更したのがサントリーBOSSシリーズではなかったろうか。チャールズ・ブロンソンのような兄貴的イメージのイラストをパッケージに採用したあたりに、缶コーヒーの新しい未来を感じたし、レインボーマウンテンに至っては、レインボーだけにと七色の帯をあしらった、コーヒーのイメージとは程遠いパッケージで販売された。「さあ、これが新しい缶コーヒーだ。是非飲んでみてくれ」といった自信に満ちたポリシーを感じた当時のままに、今でも愛飲している。

「闘う前に飲む!」というキャッチコピーも勇ましく今回発売されるのが、伊藤園の「POWER COFFEE」。できることなら「おーい、珈琲」にするくらいの粋な計らいも期待するところではあったが、さにあらず、その内容はマカやらガラナやら3種のハーブやらを配合した加糖のブラックコーヒーである。コーヒーに何を混ぜているんだ、と言うなかれ。先ほども述べたように、もはや缶コーヒーはレギュラーコーヒーとは別のものなのである。不純なものを混ぜれば混ぜるほど缶コーヒーの持つ純粋性は際だってくる。

様々な味、各メーカーの独自性もまた、缶コーヒーを飲む楽しみの一つである。最近では「あらゆるシチュエーションで飲める」というスタイルは影を潜め、「朝専用」だとか「昼専用」だとか「食後専用」だとかの飲む時間を特化させた商品も数多い。万が一「シャア専用」が発売されたとすれば、私たち一般市民は飲めないだろうが、これもまた夢見ることができて楽しいではないか。

残念ながら今朝立ち寄ったコンビニにはまだ置いていなかった。ネットの情報に比べるべくもなく、この地方という場所のタイムラグは大変苛立たしいものではある。しかしモノはコーヒーだ。伊藤園「POWER COFFEE」の未知の風味をのんびりした気持ちで待つのも悪くはない。



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