車にいらないものランキング

車にいらないものランキング

正直いらないと思う自動車の機能・設備ランキングgooより)


特別なオプショナル機能が何も付いていない車に乗っている私にとってもなかなかに興味深いランキングだ。

時代の流れと技術革新によって自動車も大きく様変わりした。多彩な消費者ニーズによってこれはいらないだろうと思われるものまで自動車に搭載されるようになった。結果自動車は家と肩を並べるほどにラグジュアリー重視の居住空間と成り得たわけだが。

果たしてそれは人々を幸せにしたと言えるのだろうか。

いや、明らかに人々は幸せになったと思う。便利に越したことはない。不必要な機能でさえ、付いてないより付いてたほうがいい。機能の有無に幸せの是非を問う私が可笑しい。しかし、自動車を操るという面に置いてはどうだろう。自動車とは操ってこそ自動車なのではないか。

現代において自動車とは移動あるいは輸送のための手段だ。約100年前に発明開発された目的もそうだったのかもしれない。しかし思いも寄らない価値が付加された。それは五感をも揺さぶる快感である。人間が己の力だけでは出し得ないスピードや遠心力。一歩間違えれば命の危険に晒される、まさに凶器。本能とは安全を好まない。

時々、アクセルを全開にしたいという衝動に駆られる。理性を持って制御しようとする私に甘い誘いが容赦ない。そうなってしまうと自動車の手段はもはや移動ではなくなる。延々と続く道はただそこを疾風のように過ぎ去るためにある。流れる緑は両眼の脇で無数の筋を描き、大きく曲がるカーブの先に何があろうが頭はすでにカラっぽだ。乾いた唇に汗ばんだ手。喉を焦がすオイルの匂いが車内に滞って呼吸が苦しい。人馬一体。エンジンの奏でる苦悶のメロディが振動とともに胸に突き刺さる。前方に広がるは、手にとれそうな蒼い空。ほらもう少し、もう少しで雲がつかめそうだ。すぐそこにあるのに。あんなに大きな空がすぐそこにあるというのに。これか、これが邪魔だ。そうだ自動車のこの屋根が邪魔なんだ。

ってことで自動車でいらないものって、屋根だね。屋根に一票。

                


              ↓ちなみにランキングです。





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