仙人への誘い

仙人への誘い



非モテの童貞のみが「仙人」になれる 8つの方法登場アメーバニュースより)

はてなの匿名ブログに「非モテが仙人になるための八つの試練」なるエントリが投稿され話題になっている。まずはその8つの試練をどうぞ。

1.鏡を見る
2.親と縁を切る
3.自分は彼女なんて諦めた、と公言する
4.友人のつきあいは適度に少なめにする
5.オナ禁する
6.ムラムラしたり、寂しくなったら勉強や読書に勤しむ
7.痩せすぎ、と言われるくらい痩せる
8.アルコールを飲まない

モテないのならばいっそのこと女性のことを諦めて、自分自身をどこまでもストイックに磨き上げ、世の中に出ても恥ずかしくないような知識なり資格なりを取得して人生を謳歌しようというわけだ。確かに男子たるものこの世の中に女性がいなければ、他にやりたいことがごまんとあるのは明らかである。かのリリー・フランキー曰く「チンチンさえ大きく固くならなければ、じっくり落ち着いて文章や絵画の創作に身が入る」といったような事をニュアンスでしか覚えていないが口にしていたと思う。要は早くジイさんになりたいと。これに私は賛同した。とにかく性欲は邪魔なのだ。特にインターネットは埒が明かない。真剣にネタ探しや調べものをしている時ですら、すぐ隣のページにはめくるめくエロサイトが控えている。40過ぎのオッサンが自分のブラウザにフィルタリングかけるわけにもいかず、ついついアドレスを入力して気晴らしにめくるめいてみるわけだ。エロサイトを一つたりともブックマークしていないというのが最後の救いであるにもかかわらず、見事にURLを幾つか覚えている。その記憶力をほかのことに使えと自嘲するも哀しいかなこれが男の性なのだ。

一般的に食欲、睡眠欲、性欲の三大欲に加え、名誉欲と金銭欲の五大欲が人間には備わっているらしいが、名誉欲と金銭欲は現実問題として簡単に手放せるものではある。しかし問題は三大欲だ。その中で人間が最小限生きていくために食欲と睡眠欲は絶対不可欠であるのに対して性欲は我慢をしても死ぬものではない。名誉欲や金銭欲同様、満たされなければ諦めることが可能な欲求なのである。非モテ仙人はそこをうまくコントロールした。不老不死の本物の仙人となるべく日頃より鍛錬している人でさえ、流派によっては『玉房秘訣』という性行為の技法が定められているというのに、普通の生活をしている人が乱れ飛ぶ性情報に耳を塞ぎ、ビーチで寝そべるボインを避け、あるいは手軽な今夜のおかずが満載のインターネット接続環境にあって性欲をシャットアウトするなんぞ私からしてみれば奇跡に近い。まさにその禁欲スタイルは仙人と言わずして何と言おう。

人は何かを失う度に他の何かを得るものだが、このエントリを書いた男性は先に記した8つの試練を一年間もの間すべて実行したというから神がかっている。仙人どころか神である。非モテ神だ。その代償として彼が得たものが以前より欲しかった資格に加え、30ものIT関連の資格だったというから御見逸れいたすとはまさにこのことだ。何か一つのことに集中し、その道を極めたいのであれば彼が言う通り浮世離れした生活を送ることが最良最速の手段であることは間違いないかもしれない。

あまり健康的な方法とは言えないけれど、そのストレスさえも見方につけ我が道を行く非モテ仙人。欲を捨て多大な我慢を強いられるのも期間を限定すればこそ気持ちも楽になり、その先には自らが設定した桃源郷がある。モテるモテないは別として、彼の言わんとするところには図らずも目的を達成するための真理があると思うのだが。

はい、もちろん私には無理ですけどね。


さーてと。






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