能ある鷹は尻隠さず
以前ここobsqrでも取り上げた脳波でパソコンをコントロールするデバイス「Neural Impulse Actuator」がとうとう発売されたらしく、すでに即日完売の大好評だったという。当サイトにおいても「Neural Impulse Actuator」は検索ワードの上位に位置し、発売前からその人気の高さが伺えていたわけだが、ただのネタとして書いただけの文章に失望された方も多かったのではないだろうか。
マウスを使わずに脳波をヘッドバンドについたセンサーが感知してパソコンをコントロールするというまさに未来の創造物然とした「Neural Impulse Actuator」。SF映画の世界がまた一歩私たちに近づいてきたような究極のデジタリズムを感じる商品だ。日々現れては消えて行くIT関連の製品の中にあってまさに「夢のような」と形容もしたくなるではないか。アップル社のタッチセンサーも驚いたがこれはタッチすらしなくていいのだ。体を自由に動かせない人にとってすればインターネットの扉を簡単に開け放してくれるものであり、またパソコンによる創作の幅を随分と広げてくれるものでもある。現在はまだ「Neural Impulse Actuator」をコントロールするには多少の訓練が必要だとアナウンスされているが、さらに開発が進めば誰にでも操作可能なデバイスとして普及していくことだろう。
しかしこのような時代の最先端を行くデジタル機器を多少なりとも疎ましく思う節がある方には受け入れ難いものであることは理解できる。私だってその一人だ。いろいろと学んだり訓練したりすることが面倒だというのが第一の理由であり、残念なことになかなか重い腰を上げようと思わない。
そんな言い訳をする私にはこのマウスがいい。
おしりで操作する椅子型トラックボール「Backball」(Engadget Japaneseより)
一目瞭然、重い腰も即座に上がるビッグ・トラックボールだ。椅子のように座っているもの自体がマウスなのである。ご家庭に一つはある?あのエクササイズ・ボールをイメージして頂ければいい。お尻を動かしてトラックボールのようにマウスをコントロールするという、これこそ健康志向の時代に寄り添ったナイスデバイスだ。以前「Neural Impulse Actuator」は職場で使うと怪しい人と思われると書いたが、この「Backball」なら職場の雰囲気も一変するのではないだろうか。扉を開けて中に入るとそこは腰を前後左右にリズミカルに動かしている人がたくさんいるフィットネスジムさながらの陽気な空間だ。作業効率も断然上がっていつもニコニコ定時退社である。
この「Backball」。「空港や駅など公共スペース」での使用を想定して韓国系ドイツ人デザイナーMartin Kim氏が製作したという訳の分からない解説つきではあるが、パソコンでの長時間の作業で運動不足に陥りがちな現代人にとって賛否両論の中、一石二鳥の「夢のような」製品であることに間違いはない。
脳に尻に手。手段はいかにあれポインタを動かそうという目的が最も大切なことであるのは言うまでもない。






コメントを書く