不死鳥は永遠に死ねない

ジェフ・ダウンズ

エイジア、全盛期のサウンド再びMSN産経ニュースより)

エイジア(ASIA)は80年代に活躍したイギリスのプログレッシブ・ハード・ロック・バンド。このたび25年ぶりにオリジナルメンバー4人による新作「フェニックス」をリリースした。

プログレッシブ・ハード・ロック・バンドとは何ぞや。
それについて延々語るのはさすがに退屈なので詳しくはWikipediaの
プログレッシブ・ロックの項目
を参照いただきたい。
ちなみにプログレッシブとは進歩的とか前衛的とかそういう意味である。
英国発なのに名前がASIA。
ここも重要な突っ込みどころだが、これも今更なので割愛する。

書きたいのは、このメンバーの一人、キーボーディストのジェフ・ダウンズ
について。

1977年、後に売れっ子プロデューサーとなるトレヴァー・ホーンと共に
バグルスを結成。79年にデビュー曲『ラジオ・スターの悲劇』を大ヒットさせる。
その後二人一緒にプログレバンドの代表格イエスに加入。
結果的に解散に追い込む。というより一気にとどめを刺す。
(イエスは1983年に再結成、現在も活動を続ける)
バグルス自体もすでに崩壊しており、ジェフはイエスのギタリストであった
スティーブ・ハウに誘われてエイジアに加入する。
以後、メンバーは頻繁に入れ替わるもののジェフは一貫してエイジアに
とどまり、地道に活動を続けてきた。
エイジアはジェフ・ダウンズのバンドであるといってもよい。

オリジナルメンバーが揃った、というのも文頭に「たまたま」という言葉を
入れるべきで、ジェフがいる限りエイジアはどこまでいってもエイジアである。
マダガスカルに行こうがスカンジナビアに行こうがエイジアである。

新作『フェニックス』を、ちらっと聴いてみた。
変わっていない。
何ひとつ、変わっていない。
冒頭の『Never Again』を一聴すれば、思わず笑ってしまう。
セルフパロディではないか、と。
だがダウンズは、これを大まじめにやっている。
彼の独特のキラキラしたキーボード・サウンド。大仰なオーケストレーション。
それは実はバグルスの頃から変わっていない。



明日8日から、来日公演がスタートする。
福岡市民会館
客席数1775。中規模程度のハコで、音が良いことで知られている。

まあ、観に行くことはないのだが。

彼はきっと今回も、『ラジオ・スターの悲劇』のイントロをピアノでさらっと
弾いてみせるはずだ。賭けてもいい。
それだけ彼はあの曲に誇りを持っている。大切にしている。
そしてファンの期待に応えようとする。
彼自身がポップなのだ。
バグルスのポップセンスは彼の力量によるもので、トレヴァーのものではない。
トレヴァー・ホーンという人は、本来はポップの対極にいる人だと思う。

2004年11月にウェンブリーで行われたトレヴァー・ホーンの25周年記念
コンサート「Produced By Trevor Horn : A Concert For Prince Trust」。
久しぶりに二人が顔を揃えて『ラジオ・スターの悲劇』を演奏している。
ダウンズがピアノ、ホーンはエレクトリック・ベース。



Buggles - video killed the radio star live 2004

25年ぶり、という言葉が最近よく聞かれる。
時代をひととおり見つめ直すにはそのくらいの期間が必要なのかもしれない。

これから25年後には、何が残っているだろう。

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