柑橘バトルに完結なし

みかん戦争

佐賀の「PON」にノー ミカン登録商標で愛媛がバトル
asahi.comより)

  J—PONは主な輸出先の台湾で人気の「Jポップ」音楽にちなんで
  佐賀県とJAさがなどが命名。


苦しい。いくら何でもこれは苦しい。
J-POPは確かに台湾でも人気があるが、POPをPONにするという発想は
みかんの代名詞としての「ポン」を使いたいという意識が根底にあったのを
否定することはできまい。
これはあきらかに、佐賀側に落ち度がある。
それとも佐賀の人々は、「ポン」が一般名詞であると判断したのか。
だとしたらさらにイタいことになる。

そもそも何故「ポン」という名称がみかんを示すようになったのか。
えひめ飲料のサイト内Q&Aのコーナーには、こういう記述がある。

Q1:「ポン」の名前の由来は?

A :<前文略>日本一になるようにとの願いを込めてつけられたものです。
   「日本(ニッポン)一」のポンから取りました。 また、ポン(POM)は、
   柑橘果汁のpons(ポンス)、文旦pomelo(ポメロ)や果樹園芸学、
   果樹栽培法のpomologyなど柑橘に縁の深い名前であることも選ばれた
   理由です。


なるほど。やはりみかんそのものが「ポン」というわけではないようだ。
となると「ポン」を定着させたのは紛れもなくえひめ飲料の功績であり、
そのブランド力は絶大なるものだといえる。

ちなみに柑橘系では「ポンカン」というのもあるが、これの由来は
原産国インドの地名「Poona(プーナ)」を音写した漢字が「椪」となり
日本ではこの字を「ぽん」と発音することから「椪柑(ぽんかん)」
と呼ばれるようになったらしい(語源由来辞典より)。
これなら一般名詞と呼べるが、残念ながらJ-PONはポンカンではない。
(佐賀県産ハウスみかんの海外向けブランド名:さがキッズ情報サイト・
 サガーシャ
より)

ところで、こんな話もある。

ポンジュースは愛媛産みかん100%、ポンは愛媛では「糞」の意
コトノハより)

本当なのだろうか。
うんこジュース100%。愛媛のまじめなスカトロです。
まあ何らかの作為が働いたわけではなく、たまたま、なのだろう。
意味の差異としては実に「間の悪い」ものだが。

これを利用して佐賀県は
ポンジュースのポンではなく、糞という意味ですよ。ご存じでしょう。
と開き直ってみてはどうだろう。
うちの生産品なんて、おたくから見ればクソみたいなもんですからね。
とてもじゃないけど愛媛産にはかないませんよ、などと自虐的に嘯いてみれば、
愛媛のまじめな農家の人々はそれ以上追及する気が失せるのではないか。
そしてニヤリと笑う佐賀県。

そんな駆け引きが日夜繰り広げられるみかん業界。
生き馬の目を抜いてみかん汁を擦り込むほどに厳しい状況が展開されている
のだろう。

美味しければいいじゃない。


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