モスキートストリート

ノイズ

高周波の音で若者たちを撃退する装置『Mosquito』が議論に
WIRED VISIONより)

Mosquito』は、人が年を取るにつれ高い周波数の音が聞こえにくく
なることを利用したもので、若者にしか聞こえない不快な音を流して、
若者を寄せ付けないようにする機器。

実際の効果の程はわからないが、議論が巻き起こっているとなると
それなりの「成果」は得られているのかもしれない。

世代間の断絶、を感じる。
店舗の前などにたむろする若者たちは確かに誰にとっても迷惑だが。
それを排除する方法が「音響兵器」の使用とは。
完全に害虫扱いである。
製品の外観も、何だかコンビニの入り口辺りに設置されている電撃殺虫器を
思わせる。

 

知らず知らずのうちに「駆除されている」となると。
とてもじゃないが、いい気分にはなれないはずだ。

私は、この製品にそこはかとなく脅威を感じる。
音は目に見えない。
人間の根本的な面に働きかける装置が、普通に市販されて
店先に設置されているということ。
長期的に、医学的な検証が充分になされているとも言い切れない。
人体にどのような影響が加わるのか。誰も知らない。
視覚による影響なら、目をそむければよい。
しかし聴覚は、逃れようがない。

店舗前でたむろする若者達には、営業妨害をしているという自覚はない。
まずそこを正す努力をしなければ。
わけもわからず不快な気分にさせられて追い払われることの繰り返しでは
何も解決しない。

「店」の語源は「見世」である(言語由来辞典より)。
つまり商品を並べて客に「見せる」ところから始まる。
上客ばかりとは限らない。冷やかしも当然立ち寄る。
それもすべて含めた上での「店」。
店舗は広い意味でのコミュニケーションの場であってほしいと私は思う。

無言の拒絶が生み出すものは、何もない。


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