変換の連環

誤変換

「家内が象サイズに」!?――今年最高の変換ミスはITmedia Newsより)

日本漢字能力検定協会が毎年募集している誤変換のネタ合戦「変漢ミスコンテスト」の今年の結果

どれも面白いので、すべて掲載。




 <正>うまくいかない画像サイズになった
 <誤>馬食い家内が象サイズになった  (最優秀作)

以前書いたように、熊本では日常的に馬を食う。
その中には象サイズな人もたぶんいると思う。

 <正>○○さんの質問は要注意かと思います。
 <誤>○○さんの質問は幼虫以下と思います。

幼虫以下ということは、卵でしょうか。
○○さん、生まれてもいません。かわいそうです。

 <正>日本の秘境100選
 <誤>日本の卑怯100戦

日本は過去に卑怯な戦い方もたくさんしてきたことでしょう。百や二百では
足りません。と図らずも歴史認識問題に踏み込んでしまいそうなので沈黙。

 <正>小学生問題。水の三態変化を書け。
 <誤>少額制問題。水野さん大変かを書け。

答えとしては、水野さん宅の経済状況を切々と訴えればいいのでしょうか。
採点者が涙を流すほどに悲惨さを描写すればそれだけ点数高くなる、と。

 <正>何かと胡散臭い時がある
 <誤>何か父さん臭い時がある

父さんはたいてい始終臭いものです。
時おり臭いという場合は、脱糞してます。

 <正>今日居ないもんね。ゴメン~!
 <誤>胸囲ないもんね。ゴメン~!

セクハラでしょうか。おどけてみせてごまかしても、殴られます。

 <正>置いてかれた感じだ
 <誤>老いて枯れた感じだ

老いて枯れた人は置いてかれます。そういう世の中です。

 <正>あの人もう重役になったんだって
 <誤>あの人猛獣役になったんだって

役に成りきる重役さんだといろんな意味で厄介ですね。

 <正>裸のままですけど、包装紙ないんですか?
 <誤>裸のままですけど、放送しないんですか?

昨今の芸人さん、ガツガツしてます。

 <正>6個作って下さい
 <誤>肋骨食って下さい

あなたの? 私の?

 <正>おれ麻疹になった
 <誤>おれは鹿になった

麻疹を「はしか」ときちんと読めないと笑いが一瞬遅れます。
鹿男なんとか、っていうドラマありましたっけ。見てないけど。

 <正>了解金曜にお願い
 <誤>漁解禁よウニお願い

気軽にお願いされても困ります。

 <正>新宿花園郵便局
 <誤>新宿は謎の郵便局

新宿に花園があるのは確かに謎でしょう。

 <正>渡しましょう
 <誤>私魔性

そう言われても。

 <正>今日12号棟見学できます
 <誤>今日中に強盗見学できます

ああそりゃ都合が良かった。というシチュエーションなら少なくとも文書に残さない方が。

 <正>部隊活動
 <誤>豚以下集う

部隊活動に加わる奴らなんぞ豚以下なんだよ、とうちのPCが言っております。

 <正>変わる時なんだよ
 <誤>蚊割ると黄なんだよ

そんな情報いりません。

 <正>食事したうえで来てください
 <誤>職辞し田植え出来てください

今の仕事を捨てて農業の世界に飛び込め、と訴えているわけです。
それにしても「出来てください」とは何と高圧的な。田植えですよ田植え。

 <正>ふんわりソフト感触が楽しめます
 <誤>ふんわり祖父と間食が楽しめます

あんまり嬉しくない特典です。
ところでふんわりしているのは祖父ですか間食ですか。

 <正>恋人たちの季節
 <誤>恋人立ち退き説

説なんてまどろっこしい。立ち退かせて下さい今すぐ。邪魔です。邪魔なんです。

 <正>講習会の出欠を確認してください。
 <誤>口臭か胃の出血を確認してください。

胃が悪くなれば口臭もひどくなりますな。なかなか医学的なご意見。
胃の出血を自分で確認するにはどうすればいいでしょう。吐血するまで待ちますか。

 <正>あなたのこと理解したい
 <誤>あなたの小鳥怪死体

いやああうちのピーちゃんがあああ。


というわけでどれも味わい深い。
PCによる天然ボケが、奇跡的に状況と合致する。
「神が降りる」としばしば表現される瞬間である。

ざっと眺めてみると、日本語として“雑な”文章を変換する際に起きるようだ。
助詞を省略していたり、口語的表現だったり。
入力する側にも誤変換を誘発させるだけの「因子」は持っている。
それをもカヴァーせよ、とPCに要求するのは、危険だと思う。
何が正しい用法なのか、を認識した上で使わないと。
その判断をも委ねてしまえば、きっと我々は日本語を見失うに違いない。

それもまた面白い。

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