燃えよ向学心

ラブホテル

ラブホテル300軒取材、成果を出版 神戸学院大学院生
asahi.comより)

日本における警察の監視下におかれているラブホテルの数は2004年で
6636軒。全国のラブホテルの軒数は裏のラブホテルも含めて
3万7000軒もあるそうだ(門倉貴史のBRICs経済研究所より)。

これほどまでに発達したラブホテル文化。
その背景には日本の住宅事情や日本人のライフスタイル等ももちろん
関係していることだろう。他国には例を見ないラブホ大国。

これだけ人々の生活に密接に関わっているはずなのに、なぜかその情報が
表立って採り上げられることは少ない。
かつて“連れ込み宿”と呼ばれていた頃の陰湿で後ろ暗いイメージが、
いまだに残っているのかもしれない。
もっとも、当の利用者層である若者達には、そのような既成概念はないようだ。
放課後に制服のまま連れ立って自転車で乗り付け、手をつないで店内に
消えていく中高生カップルの姿も最近では珍しくないという。
ある意味、爽やかだ。
そこまで爽やかでいいのか、と問いつめたくなるほどに爽やかだ。
不純異性交遊、などという言葉が何やら懐かしい響きを帯びてくる。
不純とは何か。不純ではない異性との交遊とはどんなものか。
どの一線を越えれば不純と見なされるのか。ここか。それともここか。
ええい声に出して言ってみろ。

そんな日本独特のラブホ文化を研究対象にしたのが神戸学院の大学院生
金益見(キム・イッキョン)さん(28)。目のつけどころが良い。
題材としては実にポップで奇抜である。

彼女の研究成果をまとめたのが『ラブホテル進化論』(文春新書) 。




実際のところ、著者が「美人大学院生」でなければこの書物は
ここまで話題に上らなかったのかもしれない。
だが、彼女が女性で、しかも大学院生であったからこそ証言者の方々は
すすんで取材に応じた、という側面もあるのではないか。
だからこそ貴重なのだと思う。

ルポルタージュでもなければ、ガイドブックでもない。
研究本だ、と彼女は言う。
ラブホテルという特殊な存在。
それを通して日本の文化を見つめ直そうとしたのだろう。

ただ悲しいかな、この本を手に取る人々は、それ以上のものを
懸命に読み取ろうとするに違いない。
そしてそれもまた、現代のラブホテル文化の実情を示すものである。


ちなみに記事内に登場するホテル『べんきょう部屋』は
チャペル・ホテルズの系列チェーン店。九州にもある。
ラブホのネーミングとしては白眉であろうと思われる。



私ももっとべんきょうしたい。


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