セックスタックスデラックス

売春婦

【眼光紙背】ドイツが導入した「セックス税」とは?
livedoorニュースより)

何だか当サイトではエロネタばかり扱っているような印象があるが。
まあ、その通りだ。
そういう類いの話題がアンテナに引っかかってしまうのだから仕方がない。
どうぞご容赦いただきたい。

セックス税、というとご家庭で性行為に及ぶ前に政府に申告しなければ
ならないのか、と考えてしまいがちだが。
上記記事内でも例示されているケルン市では正式には「特別娯楽税」と
呼ばれているものらしい(ドイツマスコミスキャン~頭が痛い「売春税」の徴収法)。
特別娯楽。そっちの方が何やら淫靡な響きがあって興味をくすぐられる。
売春は特別な娯楽なのか、という点を突っつくとまた話が哲学的な方面へ
向かいそうなのでここでは省く。

売春が組織犯罪と結びついて、アンダーグラウンド化することを防ぐことが
主な狙いであるようだ。
これはソフトドラッグを合法化したオランダの経緯に近いのではないかと思う
wikipedia : オランダの薬物政策)。
検挙の手を逃れて地下に潜られるよりは、いっそ政府の管理下において
できる限りコントロールしてしまおう。そういう狙いがあるのかもしれない。

ドイツでは2002年に施行された「売春法(売春婦の法的状況の規定のための
法律)」に基づき、現在では売春従事者も他の労働者と同様、健康保険・失業
保険・年金保険等に正規に加入できるようになっているという。
つまりは売春という行為そのものが職業として法的に認められている、と。

しかし権利があれば義務もある。
それが件の「セックス税」で、ケルン市は当初、売春婦1人につき毎月150
ユーロ(約2万565円)の支払いを義務付けたが、売春婦たちから一律に
150ユーロを徴収するのは不公平だとの抗議が殺到したため、パートタイムで
働く売春婦については、活動をした日だけ1日6ユーロ(822.6円)を支払う
よう制度変更を実施したとのこと。
つまりお客ではなく、売春婦側が毎月一定額を支払う仕組み。
ちゃんとフルタイムとパートタイムで格差がつけられているところが細かい。
いわば自営業。
取りすぎがあっても年末の確定申告で戻ってくるらしい。
あまりにもビジネスとして整然と成り立っているので拍子抜けしてしまう。

しかしながら、売春婦たちは何も「自らすすんで」売春婦になったわけでは
あるまい。たとえ政府のバックアップがあったとしても、依然として病気や
犯罪などの危険に晒されているはずだし、将来への不安も抱えていよう。
何より、プライドがズタズタになっている。

みんな、やむにやまれず、そうなってしまったのだ。

現状への救済策としては有効かもしれないが、根本的な解決にはならない。
売春婦になるしかない、という状況へ世の中の女性達を追い込ませない。
それが政府に最も求められる課題であろう。

ところで上記記事を執筆した門倉貴史という人物。
以前にラブホテル絡みの記事を書いた際、データを引用させていただいた。
どうやらセックス産業から経済を分析するのがお得意であるようだ。

世の中は本当に、セックスまでも産業に組み込んでしまおうという流れが
進みつつあるのかもしれない。
そこまで行き詰まっているのか。それとも新しい文化の黎明か。
現時点において答えは全く見えない。

さてそこのあなた、一緒に残業しませんか。


参考:ネットと共に進化する売春ビジネス
WIRED VISIONより)



関連記事

コメントを書く

次のXHTMLタグが使用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

トラックバックURL