天に則り地に学ぶ
東洋初の巨大ロボット復元(スポーツ報知より」)
學天則(がくてんそく)は、1928(昭和3)年に大阪毎日新聞が大礼記念京都博覧会に出品した、東洋で初めてのロボット。
圧縮空気によって腕を動かしたり表情を変えたりすることができたという。
現物はドイツに売却された後、行方不明となっている。
このたび大阪市が製作費2000万円をかけて復元に取り組んだ。
7月18日にリニューアルオープンする大阪市立科学館の目玉展示になる予定とのこと。
よみがえった”東洋初のロボット” 学天則 大阪市 20080424
現代の感覚からすれば、ロボットというよりも大型のからくり人形に近い
かもしれない。2000万円程度で復元できてしまうことから、構造はわりと
シンプルなのだと思う。
それでも80年前の人々は皆腰を抜かさんばかりに驚いたことだろう。
ロボットのイメージが日本の庶民に提示された記念すべき瞬間である。
私が學天則の名を知ったのは、その昔読んだ小説『帝都物語』から。
荒俣宏が1985年に発表したSF大作で、彼の代表作。外伝も含めると13巻ある
ので読み進めるのが大変だが、当時の私は夢中になって読んだ。
私にとって荒俣宏はよくテレビに出てくる物知りのコメンテーターではなく
偉大なる作家であり、博物学者であり、アイドル的存在である。
帝都物語は魔界の住人と人間との長期(明治末期から昭和73年まで約100年間)
に渡る壮絶な攻防が主な内容であるのだが、その重要な場面で學天則が登場する。
東京の地下鉄工事現場(東京の地下鉄は昭和2年開業)に巣食う鬼を、車両の
前方に据え付けられた學天則が退治するのだ。邪悪な鬼と闘う正義の人造人間。
操るのは西村真琴。學天則の実際の制作者である。
映画版『帝都物語』(1988)ではこの西村真琴の役を、彼の次男である西村晃が
演じたことも話題になった。二代目黄門様。
西村真琴という人はロボット工学を専門に研究してきたわけではなく、もともとは
生物学者であったようだ。阿寒湖のマリモの保護などに尽力したらしい。
いわば“片手間”にやったロボット製作。それでもその先進性は光る。
万物に興味と関心を寄せる、まさに「知の巨人」であったのだろう。
荒俣宏もおそらくは彼に対する憧れから、自作に登場させたと思われる。
こうして學天則は私の中では鉄人28号やマジンガーZ、ガンダムにも匹敵する
スーパーロボットとして強く印象に残った。
その奇妙な名前と共に。
學天則とは「天則(自然)に学ぶ」という意味が込められているらしい。
大変に深い。
すべてのヒントは自然の中にある、と西村氏は訴えたかったのかもしれない。
ロボット工学の分野において最先端の技術を誇る日本。
その源流は、學天則にあると思う。
80年前に姿を現したからくり人形が、今もなお私の胸を熱くする。
ネタ元:ネタフル
學天則(がくてんそく)は、1928(昭和3)年に大阪毎日新聞が大礼記念京都博覧会に出品した、東洋で初めてのロボット。
圧縮空気によって腕を動かしたり表情を変えたりすることができたという。
現物はドイツに売却された後、行方不明となっている。
このたび大阪市が製作費2000万円をかけて復元に取り組んだ。
7月18日にリニューアルオープンする大阪市立科学館の目玉展示になる予定とのこと。
よみがえった”東洋初のロボット” 学天則 大阪市 20080424
現代の感覚からすれば、ロボットというよりも大型のからくり人形に近い
かもしれない。2000万円程度で復元できてしまうことから、構造はわりと
シンプルなのだと思う。
それでも80年前の人々は皆腰を抜かさんばかりに驚いたことだろう。
ロボットのイメージが日本の庶民に提示された記念すべき瞬間である。
私が學天則の名を知ったのは、その昔読んだ小説『帝都物語』から。
荒俣宏が1985年に発表したSF大作で、彼の代表作。外伝も含めると13巻ある
ので読み進めるのが大変だが、当時の私は夢中になって読んだ。
私にとって荒俣宏はよくテレビに出てくる物知りのコメンテーターではなく
偉大なる作家であり、博物学者であり、アイドル的存在である。
帝都物語は魔界の住人と人間との長期(明治末期から昭和73年まで約100年間)
に渡る壮絶な攻防が主な内容であるのだが、その重要な場面で學天則が登場する。
東京の地下鉄工事現場(東京の地下鉄は昭和2年開業)に巣食う鬼を、車両の
前方に据え付けられた學天則が退治するのだ。邪悪な鬼と闘う正義の人造人間。
操るのは西村真琴。學天則の実際の制作者である。
映画版『帝都物語』(1988)ではこの西村真琴の役を、彼の次男である西村晃が
演じたことも話題になった。二代目黄門様。
西村真琴という人はロボット工学を専門に研究してきたわけではなく、もともとは
生物学者であったようだ。阿寒湖のマリモの保護などに尽力したらしい。
いわば“片手間”にやったロボット製作。それでもその先進性は光る。
万物に興味と関心を寄せる、まさに「知の巨人」であったのだろう。
荒俣宏もおそらくは彼に対する憧れから、自作に登場させたと思われる。
こうして學天則は私の中では鉄人28号やマジンガーZ、ガンダムにも匹敵する
スーパーロボットとして強く印象に残った。
その奇妙な名前と共に。
學天則とは「天則(自然)に学ぶ」という意味が込められているらしい。
大変に深い。
すべてのヒントは自然の中にある、と西村氏は訴えたかったのかもしれない。
ロボット工学の分野において最先端の技術を誇る日本。
その源流は、學天則にあると思う。
80年前に姿を現したからくり人形が、今もなお私の胸を熱くする。
ネタ元:ネタフル










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