フォント占い

フォント

エロい和文フォントを探すのよっ! (遠近法ノートより)

フォントフェチ、という嗜好はたぶんあると思う。
このフォントさえあれば俺は5回はヌケるとか、あのフォントさえあれば
私は5億稼げるとか、フォントという言葉を辞書で引いて妄想に耽るとか。
ああフォント僕のフォント愛しのフォントホントにフォント。

中にはものすごーく用途が限定される字体、こんな文章や語句を表現させれば
天下一品かなうものなし、ただし他の方面では全く役に立たないけどねという
類いのものもあるはずだ。

日本語(漢字)は数が多い。常用漢字だけでも1945字。
それにひらがな・カタカナ・記号等を加えれば2000字は当然軽く超える。
フォントをゼロからつくるとなると、気が遠くなるほどの手間と労力を
要することだろう。

しかし確固たる目的があれば。
すなわち「この言葉をこんな風に使ってほしい」
あるいは「こんな風に使いたい」
という強固な意志さえあれば。
作業は飛躍的にはかどると思う。

しかも用途を極端に限定してしまえば。
製作する範囲は相当に絞り込むことができる。
場合によっては特定の文字のみで、事足りてしまう。
ただそれはもはやフォント製作とは呼べないかもしれない。
いうなればレタリングだ。
必要になった時だけ、画像データとして起こしてやればよいだけのこと。
しかしながらフォントの利点は、共有できること。
志を同じゅうする輩と、そのフォントの美しさを分かち合うことができる。
文字もまた、絵画同様に観賞に堪え得るのだ。
たとえデジタルデータであっても。
とりわけ日本語は、その余地(可能性)が大いに残されている言語だと思う。
ひとつひとつの言葉の持つ“意味”が、強い。

「快楽」という言葉をより艶かしく表現するフォント。
「まほろば」という言葉をより情緒的に表現するフォント。
「怨念」という言葉をよりおどろおどろしく表現するフォント。
言葉は単なる記号だが、フォントの選択がその記号に付加情報を与える。
イメージの具体性を助ける。

ただし私自身は、文字そのものに付加情報を加えるのには抵抗がある。
自分の文章はなるべくプレーンな状態で、読んでほしいと願う。
文字自体が持つ「力」を信じている。
イメージの具体性よりも、各個人が持つイメージの広がりを尊重したい。
そちらの方がはるかに楽しいと思うのだ。古い考え方かもしれないが。

とはいえウェブの分野でフォントがもっと活用できれば、表現の幅がさらに
広がることだろう。
だが現状はまさに千差万別。インストールされているフォントは端末によって、
OSによって、ブラウザの設定によって、種々様々。
あなたが見ているobsqrと私が見ているobsqrは、違う。

つくり手にとっては、非常に厄介な問題で。
印象が大きく変わってしまう。
だがこればかりは実際のところ手の施しようがない。
すべてを画像で表示しない限りは。

フォントを選ぶ、という行為は、それだけですでにデザインだ。
まずは普段使っているブラウザのフォント表示を変更してみるといい。
見慣れたサイトの風景が、また新たな印象を与えてくれるかもしれない。

でもあんまり極端に変えるとレイアウトが崩れるので、控えめにね。

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