Herbie Hancock jams with his Fairlight CMI

ハービー・ハンコッククインシー・ジョーンズと共にフェアライトCMIを使ってジャムるの巻。1983年。

ハービーが昔から最新のテクノロジーに造詣が深いことはよく知られている。
が、フェアライトCMIが実際に「音を出している」映像を見るのは私はこれが初めてかもしれない。さすがはハービー、新しもの好き。

思ったよりも、わりといい音ではないか。
トレヴァー・ホーンによる有名なオケヒット音を始めとするザラザラした質感が
イメージに焼き付いているが。
必ずしもああいう低レート音しか出なかった、というわけではないことが
これで確認できた。

日本での当時の販売価格は1200万円。
お目にかかることさえままならない「幻の楽器」。
音声波形を画像で表示し、それをライトペンで編集可能という画期的な手法。
サンプリングという概念を一般に普及させたその功績。
現在のDTMの基本的な構造は、すでにこの時点で完成していたといえる。

もうひとつ、こんな映像もあった。

Herbie Hancock Demonstrates the Fairlight on Sesame Street

子供向け番組『セサミストリート』の中でハービーが子供達を前にして
フェアライトCMIを使って遊ぶ、といった趣向。
おそらくは上記映像と同時期のものだろう。

サンプリングがどういうものかを直感的に知るには、こういうやり方が
いちばんいいだろうと思う。PCと同様、最初はおもちゃである。
それにしても最後のデモ演奏がめっちゃカッコいい。
ハービーさん、そろそろこっちの分野に戻ってきてくれませんか。

25年前は、まさに夢のテクノロジーだった。
今なら、同じこと(:それ以上のこと)がPCで簡単にできてしまう。

それは幸せなことなのだろうか。
当時の夢は、現実に近づいたのだろうか。

ある意味ではそうだし、ある意味では違う。

テクノロジーが我々をハービーにしてくれるわけではないが。
テクノロジーが我々をハービーにするチャンスを与えてくれる。

なれませんけどね。


参考:フェアライトジャパン


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