ハムラブ法典
町民300人書類送検 選挙でハム受け取った疑い
(asahi.comより)
ニュースサイトの記事はリンク切れになるのが早いので、
アーカイヴの意味も含めて全文を掲載したい。
2月17日に投開票された徳島県の藍住(あいずみ)町議選で、
票の取りまとめなどの見返りに当選した町議からハムの詰め合わせを
受け取ったとして、徳島県警が同町内の有権者306人を公職選挙法
違反(受供与)の疑いで徳島地検に書類送検していたことがわかった。
県警によると、書類送検されたのは、同町議の木内真三郎(きのうち・
しんざぶろう)被告(72)=公選法違反(買収など)の罪で起訴=
から07年11月下旬、ハムの詰め合わせ(4700円相当)を受け
取ったとされる町民。木内被告は約420万円をかけて約900個を
発送したとされ、受け取りを拒否したり、返品したりした人を除く
306人が3月中に順次書類送検されたという。同町の有権者は約
2万6千人で、30人に1人がハムを贈られ、85人に1人が受け
取った計算だ。
警察庁によると、98年以降の統一地方選と衆参の国会議員選に
限ると、一つの選挙違反事件で検挙された人数が3けたに達した例は
ないという。
同町議選は今回、定数が20から16に削減されたなかで、17人が
立候補する少数激戦になっていた。木内被告は688票を得て9位で
3選していた。
同町は70年代半ばから80年代にかけて、三木武夫元首相と後藤田
正晴元副総理の派閥に分かれ保守同士が激しく対立した「阿波戦争」の
中心地。きっかけとなった74年の参院選では、徳島選挙区(1人区)
で田中角栄首相(当時)の派閥で自民党公認の後藤田氏と、三木派の現職で
藍住町を地盤とする久次米健太郎氏の一騎打ちとなり、両陣営から計
509人が選挙違反容疑で立件される事態となった。
(2008年04月01日11時23分)
この記事でのキーワードは、ハムだ。
ハムをめぐる贈収賄事件だ。
ハムは決して悪くない。
私はハムの肩を持つ。
ハムに肩があるかどうかわからないが、肩を持つ。
あるとすれば、なで肩だ。
和服が似合うに違いない。
洋風なのに、和服だ。
まるで三浦按針のような。
将軍にもハムは献上されたかもしれない。
歴史のロマンを感じさせる。
ハムという品選びも心憎い。
差し出されれば、つい受け取ってしまう。
ああ早く消費しなきゃ、と妙な方向に意識が向けられる。
生ものだし突っ返すのも気の毒よね、と余計な気を回してしまう。
これが常套的な菓子折りなどであったら、これほどまでに多数の町民が
受け取ることはなかっただろう。
つまらないものですが、と差し出されるものは、大抵本当につまらない。
ハムなのだ。ハムの持つ魔力が町民の判断を狂わせたのだ。
でもハムは悪くない。
腐ってでもいない限り悪くない。
日本は贈り物の国、と表現したのはスティングだったと思う。
品物を贈ることで、心を通わせる。
大変に素晴らしい国民性だが、選挙が絡んでしまうといけない。
町議は有権者と心を通わせようとはしていない。
通わせたいのは、シタゴコロの方である。
しかし受け取る側は、そうではなかった。
受け取った町民は、きっと収賄の意識が皆無だったのだと思う。
無知なのではなく、そういう意図を込めたものだとは思わなかったのだ。
贈り物の国においては、贈る品物自体は単なる象徴に過ぎない。
気持ちを贈っているのだ。
容疑者はその気持ちの受け取られ方の差異を逆手に取った。
さらに、贈ったものが巧妙だった。ハムだ。
ああハムだ。
なんてこったハムだ。
藍住町民はきっと今頃頭を抱えていることだろう。
なんて罪深いハム。ええいハムがうらめしい。
でもしつこいようだが、ハムそのものに罪はない。
藍住町でハムが今後つま弾きにされないことを祈るばかりだ。
ハムの売り上げが落ちるかもしれない。
学校で子供達が「昨日何食った?」と訊かれてつい「ハム」と
答えれば全クラスあげての総いじめが展開されるかもしれない。
北海道プロ野球チームファンは袋だたきに遭うかもしれない。
ハム、と口にすることさえはばかられるような事態になるかも。
そうなればハムの裏取引業者が暗躍し、ハムは記録的な高値で
取り引きされる事実上の御禁制品扱いとなるかもしれない。
ハムにそんな日陰の地位を与えてはならない。
言を重ねるがハムに罪はない。
ハムを愛してほしい。
願わくばハムのような女性も愛してほしい。
日本からハム文化の灯を消してはならない。
今回書類送検された306人の藍住町民が、ハム嫌いにならないことを
遠き九州の地から願ってやまない。
(asahi.comより)
ニュースサイトの記事はリンク切れになるのが早いので、
アーカイヴの意味も含めて全文を掲載したい。
2月17日に投開票された徳島県の藍住(あいずみ)町議選で、
票の取りまとめなどの見返りに当選した町議からハムの詰め合わせを
受け取ったとして、徳島県警が同町内の有権者306人を公職選挙法
違反(受供与)の疑いで徳島地検に書類送検していたことがわかった。
県警によると、書類送検されたのは、同町議の木内真三郎(きのうち・
しんざぶろう)被告(72)=公選法違反(買収など)の罪で起訴=
から07年11月下旬、ハムの詰め合わせ(4700円相当)を受け
取ったとされる町民。木内被告は約420万円をかけて約900個を
発送したとされ、受け取りを拒否したり、返品したりした人を除く
306人が3月中に順次書類送検されたという。同町の有権者は約
2万6千人で、30人に1人がハムを贈られ、85人に1人が受け
取った計算だ。
警察庁によると、98年以降の統一地方選と衆参の国会議員選に
限ると、一つの選挙違反事件で検挙された人数が3けたに達した例は
ないという。
同町議選は今回、定数が20から16に削減されたなかで、17人が
立候補する少数激戦になっていた。木内被告は688票を得て9位で
3選していた。
同町は70年代半ばから80年代にかけて、三木武夫元首相と後藤田
正晴元副総理の派閥に分かれ保守同士が激しく対立した「阿波戦争」の
中心地。きっかけとなった74年の参院選では、徳島選挙区(1人区)
で田中角栄首相(当時)の派閥で自民党公認の後藤田氏と、三木派の現職で
藍住町を地盤とする久次米健太郎氏の一騎打ちとなり、両陣営から計
509人が選挙違反容疑で立件される事態となった。
(2008年04月01日11時23分)
この記事でのキーワードは、ハムだ。
ハムをめぐる贈収賄事件だ。
ハムは決して悪くない。
私はハムの肩を持つ。
ハムに肩があるかどうかわからないが、肩を持つ。
あるとすれば、なで肩だ。
和服が似合うに違いない。
洋風なのに、和服だ。
まるで三浦按針のような。
将軍にもハムは献上されたかもしれない。
歴史のロマンを感じさせる。
ハムという品選びも心憎い。
差し出されれば、つい受け取ってしまう。
ああ早く消費しなきゃ、と妙な方向に意識が向けられる。
生ものだし突っ返すのも気の毒よね、と余計な気を回してしまう。
これが常套的な菓子折りなどであったら、これほどまでに多数の町民が
受け取ることはなかっただろう。
つまらないものですが、と差し出されるものは、大抵本当につまらない。
ハムなのだ。ハムの持つ魔力が町民の判断を狂わせたのだ。
でもハムは悪くない。
腐ってでもいない限り悪くない。
日本は贈り物の国、と表現したのはスティングだったと思う。
品物を贈ることで、心を通わせる。
大変に素晴らしい国民性だが、選挙が絡んでしまうといけない。
町議は有権者と心を通わせようとはしていない。
通わせたいのは、シタゴコロの方である。
しかし受け取る側は、そうではなかった。
受け取った町民は、きっと収賄の意識が皆無だったのだと思う。
無知なのではなく、そういう意図を込めたものだとは思わなかったのだ。
贈り物の国においては、贈る品物自体は単なる象徴に過ぎない。
気持ちを贈っているのだ。
容疑者はその気持ちの受け取られ方の差異を逆手に取った。
さらに、贈ったものが巧妙だった。ハムだ。
ああハムだ。
なんてこったハムだ。
藍住町民はきっと今頃頭を抱えていることだろう。
なんて罪深いハム。ええいハムがうらめしい。
でもしつこいようだが、ハムそのものに罪はない。
藍住町でハムが今後つま弾きにされないことを祈るばかりだ。
ハムの売り上げが落ちるかもしれない。
学校で子供達が「昨日何食った?」と訊かれてつい「ハム」と
答えれば全クラスあげての総いじめが展開されるかもしれない。
北海道プロ野球チームファンは袋だたきに遭うかもしれない。
ハム、と口にすることさえはばかられるような事態になるかも。
そうなればハムの裏取引業者が暗躍し、ハムは記録的な高値で
取り引きされる事実上の御禁制品扱いとなるかもしれない。
ハムにそんな日陰の地位を与えてはならない。
言を重ねるがハムに罪はない。
ハムを愛してほしい。
願わくばハムのような女性も愛してほしい。
日本からハム文化の灯を消してはならない。
今回書類送検された306人の藍住町民が、ハム嫌いにならないことを
遠き九州の地から願ってやまない。







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